文学少女と繋がれた愚者

文学少女と繋がれた愚者
野村美月

シリーズの三巻目です。
かつて井上ミウという筆名で小説を書いていた心葉少年と、彼が所属する文芸部の部長にして本を食べる自称「文学少女」の天野遠子が今回も活躍します。
今回は、心葉のクラスメイトで優等生の芥川君の過去や三角関係、彼が起こす学校での問題など、謎がとても多く、やがてそれは心葉の過去にもかかわるような展開をチラっとみせたりもします。
この話は、シリーズの核といってもいい部分をいよいよ見せにきたって感じで、これを読みますと、次を読まないではいられなくなるでしょう。
でも内容は、中高生が喜びそうな恋愛小説そのものだったりして、赤面しながら読みつつも、20歳くらい若返ったような気がします。
本作品では遠子の文学知識が惜しげもなく披露され、作品中でいろいろな名作が取り上げれます。
今回話の題材となっているのは武者小路実篤の「友情」です。
他にも高校の授業で聞いたような作家がたくさん取り上げられるので、ちょっと懐かしい感じもしました。
二作目でも感じましたが、さすがに三作目ともなると、キャラが生き生きと描かれているような気がします。個性がはっきりして、すんなりと人物像がイメージできるので、早く次の活躍を見たくなってしまいます。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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