黒衣の女

黒衣の女
折原一 著

記憶を亡くした女。
心当たりのない大金を所持し、アドレス帳には三人の男の名前が記されていた。
自分はいったい何者なのか?
女はアドレス帳に書かれた男たちに接触を試みようとするが、彼らはすでに殺されていた。

これもまた少し難解な叙述トリックで、どこが始まりで、どの描写が誰のくだりなのか、よくわからなくなり、混乱します。
最後に真相について解説するくだりがあるのですが、これを読んでも理解するのは難しいかもしれません。
記憶をなくした女が探偵社の世話になるのですが、この人たちがやけに個性があるわりに、あまり本編にかかわりを持たないので、彼らを主人公にした話があるんじゃないかと思って探しましたが、わかりませんでした。あったら読んでみたいな。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

疑惑

折原一 著

偶然、疑惑、危険な乗客、交換殺人計画、津村泰造の優雅な生活、他ボーナストラックとエッセイが入った小説です。
振り込め詐欺や悪徳リフォーム業者、ご近所との騒音トラブル等、ワイドショーに取り上げられるような内容を取り入れた短編ミステリです。


もし自分の身にふりかかったらどうしよう?なんて一度は考えるような設定ばかりです。
どの話も衝撃的な結末が用意されているのですが、折原さんのお話は、怖いけどユーモアがあって、笑ってしまいます。

もし自分の家族が放火犯ではないかという疑惑をもったら、あなたはどうしますか?
思い切って問いただすか?それとも後をつけて現場をおさえるか?
もし電車で隣に乗り合わせた客が、猟奇殺人の犯人だとわかってしまったら、あなたはどうしますか?
一つ一つは短い話ですが、先が読めないので、どの話も読み応えがあります。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

行方不明者

折原一 著

 かつて一家四人惨殺事件があった地区で、今度は一家四人が忽然と姿を消す事件が発生。その事件とは別に、痴漢のぬれぎぬを着せられた男が、えん罪を晴らすべく動いているうちに、ある通り魔事件に巻き込まれてしまう。
 失踪事件の真相に迫る女性ライターと、通り魔事件に巻き込まれた男を交互に描き、やがて二つが交差したときに驚愕の真実が明らかに。


 
 折原さんお得意の手法で、視点を切り替えながら二つの事件が同時進行していきます。違う場所で起こっている、一見無関係な事件が、やがて一つに結びつきます。
 今回のポイントは時間軸のズレです。折原さんの小説の中では、わりと理解しやすいほうかもしれません。もっと複雑なものだと、たとえば失踪事件に関しての家族の手記とか、犯人の視点とか、そういうもをバシバシいれてきます。そのうち、誰の視点なのか、どの事件の事なのかわからなくなってきます。その点この小説は安心して読めました。サスペンスの色が濃くて、プロローグから一気に引きこまれます。



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ジャンル : 本・雑誌

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